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ウォーターサーバーの水を採水地で比較。水のおいしさは成分で決まる

※本記事にはプロモーションが含まれています。

ウォーターサーバーで飲めるお水はそれぞれ成分が異なります。なかでも、天然水は採水地ごとでミネラルの含有量も変わるため、おいしさもそれぞれです。

ウォーターサーバーで飲めるお水は天然水とRO水の2種類あります。お水のおいしさを重視するのであれば、ミネラルが適度に含まれた天然水がおすすめです。

この記事では、採水地ごとで含まれるミネラル量の違いや、天然水が飲めるウォーターサーバーをご紹介します。

この記事でわかること
  • 水のおいしさを重視するのであれば天然水がおすすめ
  • 天然水が飲めるウォーターサーバーを7社で比較
  • 天然水はミネラルの含有量が採水地で異なる
  • 「軟水」はミネラルが少な目、「硬水」はミネラルが多い
  • 日本では軟水~中硬水が採水される
  • 和食は「軟水」で繊細な美味しさを引き出せる
目次

天然水が飲めるウォーターサーバー|採水地ごとに天然水を楽しめる

天然水が飲めるウォーターサーバー|採水地ごとに天然水を楽しめる

天然水が飲めるウォーターサーバーを7社で比較しました。ウォーターサーバーによって採水地が異なるため、好みの地域のお水を選んで楽しめます。

採水地によって水代や配送料がかかるウォーターサーバーもあるため、チェックしてみましょう。

天然水が飲めるウォーターサーバー

スクロールできます
サントリー天然水プレミアムウォーターオーケンウォーターフレシャスコスモウォーター信濃湧水うるのん
採水地富士山富士、富士吉田、北アルプス、朝来、南阿蘇、吉野、金城富士山、京都、大分天領富士、朝霧高原、木曽静岡、京都、大分長野富士山
採水地の選択なし不可可*1不可なしなし
ウォーターボトル1本の水量7.8ℓ12ℓ、7ℓ12ℓ9.3ℓ(富士)、7.2ℓ(富士、木曽、朝霧高原*2)、4.7ℓ(富士)12ℓ11.4ℓ12ℓ
水代1,134円(税込)/箱12ℓ:1,987円(税込)/本
7ℓ:1,771円(税込)/本
富士山:2,041円(税込)/本
京都:2,041円(税込)/本
大分:2,052円(税込)/本
9.3ℓ:1,627円(税込)/本
7.2ℓ:1,248円(税込)/本
4.7ℓ:999円(税込)/本
2,052円(税込)/本1,620円(税込)/本2,050円(税込)/本
電気代(月額)約1,350円~1,480円約630円約400円約330円約600円約800円約755円
配送料0円7ℓボトル:0円
12ℓボトル:以下の地域以外は0円
【北海道・青森・秋田・岩手・沖縄】220円(税込)/1セット
【石垣・宮古島エリア】715円(税込)/1セット
0円*30円0円*
※北海道のみ216円(税込)/本
本州:0円
北海道、四国、九州:504円(税込)/箱
北海道: 638円(税込)/本
北東北: 275円(税込)/本
南東北: 220円(税込)/本
関東~関西:165円(税込)/本
中国、四国、九州 :220円(税込)/本
沖縄: 1,738円(税込)/本
配送エリア全国*
※沖縄、一部離島は対象外
全国*
※沖縄(沖縄本島、石垣地域、宮古島地域を除く)、一部離島は対象外
全国*
※沖縄、一部離島は対象外
全国*
※沖縄、一部離島は対象外
全国*
※沖縄、一部離島は対象外
全国*
※沖縄、一部離島は対象外
全国*
※沖縄、一部離島は対象外

※1ウォーターサーバーにより異なる
※2朝霧高原は「dewo」のみ選択可
※3北海道のみ水の種類で送料が異なる

複数の採水地があるのはプレミアムウォーター、オーケンウォーター、フレシャス、コスモウォーターです。

配送エリアを問わず採水地を選べるのはオーケンウォーターですが、その分、採水地別に料金が変わります。

フレシャスは採水地が3種類ありますが、全種類から選べるウォーターサーバーはフレシャスdewoのみです。

プレミアムウォーターとコスモウォーターは、最寄りの採水地が自動で選ばれ配送されます。気になる地域の天然水からウォーターサーバーを選んでみるのも、楽しみのひとつです。

水代や電気代などコスト面と照らし合わせながら、おいしいお水を探してみてください。

おいしさ重視でウォーターサーバーを選ぶなら「天然水」がおすすめ|ミネラル豊富で味わい深い

おいしさ重視でウォーターサーバーを選ぶなら「天然水」がおすすめ|ミネラル豊富で味わい深い

おいしい水の条件として、水に硬度成分が適度に含まれていることが挙げられます。水の硬度とは、主なミネラル成分であるカルシウム及びマグネシウムの含有量を表します。

ミネラルが適度に含まれることによって、甘みを感じたり、水の舌触りが変化するのが特徴です。

ウォーターサーバーの水は「天然水」「RO水」の2種類から選べます。天然水とRO水の大きな違いは、殺菌処理の方法と、それに伴うミネラルの含有量です。

天然水は、特定の水源から採水した水の殺菌処理を最低限にすることで、自然の状態を保っていることから、ミネラルが豊富に含まれています。

RO水は、RO膜(逆浸透膜)を使用し、不純物を95%以上取り除いた純水(ナチュラルウォーター)です。

不純物と一緒にミネラルも排水されるため、ミネラル成分はほとんど含まれていません。ミネラルが含まれていないお水は飲み口がすっきりして飲みやすいですが、飲みごたえはあまり感じられません。

お水本来の甘みやのどごしを美味しさとして実感したい人は「天然水」を、より安全性を考慮したお水を使いたい人は「RO水」を選ぶと良いでしょう。

ミネラルとは

ミネラルとは、食物中に含まれる人間の体に必要とされる「五大栄養素」の一つです。

酸素、炭素、水素、窒素以外のもので、岩や土に含まれる無機質成分です。

ミネラルは体内で作り出せないため、食物から摂取する必要があります。

ミネラルは主に骨や歯をつくったり、免疫力を高めてくれます。

生活習慣病や貧血、熱中症対策など、ミネラルは日常生活に欠かせない存在です。

参考:ミネラルの働きー日本医師会

天然水を選んだ方が良い人

  • 飲料水でミネラルを摂取したい
  • のどごしのある味わい深いお水を楽しみたい
  • 採水地の分かるお水を選びたい

RO水を選んだ方が良い人

  • 安全性の高いお水を選びたい
  • 赤ちゃんのミルク作りに使いたい
  • なるべく低コストで飲めるお水が良い

天然水の特徴

飲料水でミネラルを摂取したい人や、お水本来のおいしさを楽しみたい人は天然水がおすすめです。

天然水は、特定の水源から採水される地下水を沈殿、ろ過、加熱殺菌のみ行われた「ナチュラルウォーター」と呼ばれるお水です。殺菌処理は最低限であるため、自然の状態を保たれており、ミネラルも豊富に含まれています。

採水地によってミネラルの含有量も異なるため、味わいや風味も微妙に変化します。

ミネラルの含有量が多い「硬水」ほど飲み口に癖があり、人によっては苦みがあるように感じるケースがあります。日本で採水される天然水は軟水~中硬水です。

ミネラルが適度に含まれているお水は、まろやかなのどごしで味わい深さも感じられます。

RO水の特徴

RO水は、お水の味より安全性が高くコスパの高さを優先したいユーザーにおすすめです。RO水は、RO膜(逆浸透膜)という水分子しか通さない浸透膜を使用して、水に含まれている不純物を取り除いた「ピュアウォーター(純水)」と呼ばれるお水です。

原水に圧力をかけてイオンや金属といった有害物質のほとんどを取り除くため、安全性が高く、胃腸が未発達の赤ちゃんが飲むミルク作りにも最適です。

地下水や水道水など、どの水を使用しても同じ純水が作れるため、特定の採水地はありません。工場があれば、どの水からでもRO水が作れるため、特定の採水地から水を運び出す運送費などがかからず、低コストで販売できるのも大きなメリットです。

RO膜(逆浸透膜)を使って浄水することで、不純物と一緒にミネラルも排水されます。ピュアウォーターにはミネラルが入っていないため、無味無臭です。

すっきりして雑味がありませんが、人によってはお水の甘みがなく飲みにくいと感じる可能性があります。

参考:逆浸透膜浄水器ー一般社団法人 浄水器協会

ウォーターサーバーで飲める天然水は採水地で特徴が違う|ミネラルをお水で摂取して健康維持

ウォーターサーバーで飲める天然水は採水地で特徴が違う|ミネラルをお水で摂取して健康維持

「おいしいお水を飲むなら天然水がおすすめ」とご紹介しました。では、天然水ならどのお水でもおいしいと感じるのでしょうか?

天然水は、特定の水源から採水した水を使用しています。採水地によって含まれるミネラルの量が異なります。

採水地別水のミネラル成分含有量<100mlあたり>

スクロールできます
採水地硬度水の種類ナトリウムカルシウムマグネシウムカリウム
信濃湧水長野16mg/l軟水0mg0.54mg0.05mg0.05mg
フレシャス朝霧高原富士山西麓20mg/l軟水8.00mg1.50mg1.10mg0.29mg
フレシャス木曽長野20mg/l軟水0.19mg0.56mg0.12mg0.06mg
フレシャス富士山梨24mg/l軟水0.57mg0.59mg0.22mg0.08mg
プレミアムウォーター富士吉田山梨25mg/l軟水0.68mg0.64mg0.22mg0.12mg
プレミアムウォーター北アルプス長野29mg/l軟水0.56mg0.83mg0.19mg0.11mg
うるのん富士山(山梨)29mg/l軟水0.70mg0.80mg0.20mg0.10mg
オーケンウォーター京都丹波京都30mg/l軟水0.97mg0.80mg0.16mg0.05mg
サントリー天然水南アルプス(山梨)30mg/l軟水0.4mg~1.0mg0.6mg~1.5mg0.1mg~0.3mg0.1mg~0.5mg
コスモウォーター京都京都30mg/l軟水0.97mg0.80mg0.16mg0.05mg
プレミアムウォーター南阿蘇熊本36mg/l軟水0.54mg0.89mg0.33mg0.32mg
プレミアムウォーター朝来兵庫38mg/l軟水0.80mg1.20mg0.20mg0.10mg
コスモウォーター静岡富士山麓53mg/l軟水1.30mg1.50mg0.36mg0.16mg
プレミアムウォーター吉野奈良57mg/l軟水0.90mg1.70mg0.35mg0.08mg
プレミアムウォーター富士富士山(山梨)59mg/l軟水1.24mg1.51mg0.51mg0.10mg
オーケンウォーター大分天領大分62mg/l中硬水4.80mg1.66mg0.48mg0.80mg
コスモウォーター大分大分62mg/l中硬水4.88mg1.66mg0.48mg0.80mg
オーケンウォーター富士山富士山68mg/l中硬水2.10mg1.90mg0.52mg0.36mg
プレミアムウォーター金城島根83mg/l中硬水1.30mg3.20mg0.077mg0.12mg

ミネラルは主にナトリウム、カルシウム、マグネシウム、カリウムに分けられます。

人間が生きていく上で欠かせない成分であり、日本では健康増進法に基づく食事摂取基準の対象として厚生労働省より摂取目安量が定められています。

特にミネラルは体内で作られない成分であるため、毎日の食事で必要な量を摂取する必要があります。いずれの要素も適度な量を摂取することが大切であり、欠乏するだけでなく、過剰摂取することも病気の原因になります。

ナトリウム

ナトリウムは、細胞内外のミネラルのバランスを保つ役割を担っています。また、水分を保持しながら循環血液量を維持して血圧を調節しています。

ナトリウムは塩、しょうゆ、みそなど食塩を含む調味料や、ハム、ウインナーなどの加工品など、一般家庭の食卓で使われる食品に多く含まれています。

令和元年におけるナトリウムの1日摂取量の平均値は3,828mgと、目安量の600mgのおよそ6倍です。ナトリウムを過剰摂取することで、高血圧を引き起こす主な原因となっています。

カルシウム

カルシウムは、体重の1~2%含まれており、からだに最も多く存在するミネラルです。カルシウムの99%はリン酸と結合したリン酸カルシウムとして、骨や歯の形成を行います。

日本人は、主に牛乳や乳製品からカルシウムを摂取しています。令和元年国民健康・栄養調査報告によると、一般食品からのカルシウムの1日摂取量は505mgでした。

厚生労働省が示す日本人の食事摂取基準(2020年版)で推奨されている、1日に必要な摂取量目安に比べると不足していることが分かります。

マグネシウム

マグネシウムは、300種類以上の酵素を活性化して、生命維持に必要な様々な代謝に関与しています。

カルシウムと拮抗して筋収縮を制御したり、血管を拡張させて血圧を下げたり、血栓をつくりにくくしたりする作用もあります。通常の食事を行っていれば、マグネシウムを過剰摂取することはありません

カリウム

カリウムは、動物性食品や植物性食品に豊富に含まれているので、通常の食事で十分摂取できます。

カリウムは水溶性のため、煮たりゆでたりすると水に溶けます。生のサラダや果物を食べると効率よく摂取できるので、おすすめです。

腎機能が正常で、カリウムのサプリメントを摂取しない限りカリウムの過剰摂取になることはありません

ミネラルに含まれる成分のはたらきと1日に必要な摂取量目安

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ナトリウムカルシウムマグネシウムカリウム
成分のはたらき・カリウムとともに体内の水分バランスや細胞外液の浸透圧を維持している・血圧の調節・胆汁、膵液、腸液などの材料・骨や歯を形成する・マグネシウムとともに骨を形成する・細胞の浸透圧を維持しながら体内の水分を保持する役割
1日に必要な摂取量目安(18歳以上)男女共通600 mg(食塩相当量1.5 g)男性:700mg~800mg
女性:600mg~650mg
男性:340mg~370mg
女性:260mg~290mg
男性:2,500mg
女性:2,000mg
日本人の1日摂取量(平均値)*3,828mg505mg247mg2,299mg
不足低ナトリウム血症・骨や歯が弱る・(幼児)骨の発達障害・(高齢期の女性)骨粗鬆症・不整脈・虚血性心疾患、動脈硬化症などのリスク*
※慢性的な摂取不足の場合
脱力感、筋力低下、食欲不振、骨格筋の麻痺
過剰高血圧、からだのむくみ高カルシウム血症高マグネシウム血症(血圧低下、心電図異常)高カリウム血症(腎機能低下症)

第1部 栄養素等摂取状況調査の結果ー令和元年国民健康・栄養調査報告

おいしい水は「水質要件」で決められている|「冷たい」「臭わない」「適度に含まれたミネラル」

おいしい水は「水質要件」で決められている|「冷たい」「臭わない」「適度に含まれたミネラル」

「おいしい水」の定義は、昭和59年に厚生労働省が設立した「おいしい水研究会」による調査結果に基づいて出された水質要件で定められています。

水質要件で提示された内容から、おいしい水の条件が主に3つ挙げられていることが分かりました。

おいしい水の条件

  • ミネラルが適度に含まれている
  • カルキ臭など不快に感じるにおいがしない
  • 冷たい水

おいしい水の水質要件

スクロールできます
水質項目数値概要
蒸発残留物30〜200mg/L主にミネラル成分。適度に含まれればこくのあるまろやかな味がする。多いと苦みや渋みを感じる。
硬度10〜100mg/Lミネラルのうちカルシウム及びマグネシウムの含有量。硬度が多いと「硬水」、硬度が低いと「軟水」に分けられる。
遊離炭酸3〜30mg/L水に溶けている炭酸ガス。水にさわやかさを与えるが多いと刺激が強くなりまろやかさが失われる。
過マンガン酸カリウム消費量3mg/L以下水に含まれる有機物の指標。多いと渋みを感じる。
臭気度(臭気強度)3以下水についているにおいの強さ。カビ臭さや藻臭などがあると不快になり、水がまずく感じる。
残留塩素0.4mg/L以下水道水中に残っている消毒用の塩素。残留塩素の濃度が高いとカルキ臭の原因となる。
水温最高20℃以下冷たい水は生理的においしいと感じる。水を冷やすとカルキ臭などにおいが気にならなくなる。

参考:おいしい水研究会「おいしい水について」 水道協会雑誌第54巻第5号(1985)

「軟水」と「硬水」はカルシウムとマグネシウムの含有量で分けられる|日本の水は「軟水~中硬水」

「軟水」と「硬水」はカルシウムとマグネシウムの含有量で分けられる|日本の水は「軟水~中硬水」

水に含まれるミネラルは大きく分けて、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、カリウムの4つです。このうちカルシウムとマグネシウムの含有量を炭酸カルシウムの量に換算して表したものが「硬度」です。

水の硬度(mg/l)=カルシウム量(mg/ⅼ)×2.5+(マグネシウム量(mg/ⅼ)×4.1

WHO(世界保健機関)が掲げる基準で、水の硬度を硬度が高い順に硬水、中硬水、軟水と区別しています。

硬度の基準

水の種類硬度
軟水0~60mg/L未満
中硬水60~120mg/L未満
硬水120~180mg/L未満
超硬水180mg/L以上

参考:Hardness in Drinking-water -WHO

天然水は、地下水から汲み上げられたお水です。雨や雪が地下に流れて地下水になり、岩盤や土壌に接することでミネラルを浸透させていきます。

地域によって水の硬度が違うのは、その土地の地盤や地形、川の地理的特徴によるものです。

地下水が土壌に接する機会が多いほどミネラルを多く含み、硬度も上がるといった仕組みになっています。

日本のお水

日本のお水は、ほとんどが軟水~中硬水に分類されます。日本は大陸に比べて河川が短く、山の傾斜が大きいため地層に留まる時間が短いことから、ミネラルが溶ける機会も少なくなります。

しかし、日本で採水される水でも、沖縄県那覇市のお水は硬水です。

沖縄県中・南部の地域は石灰岩層から形成されているため、カルシウム成分が増えることにより水の硬度が高く、水質基準は年平均140~180mgを推移していました。

平成15年度に硬度低減化施設を導入し、40mg程度の硬度低減を図ることでより飲みやすいお水になるよう取り組まれています。*

※:北谷浄水場系の硬度適正化についてー沖縄県企業局

海外のお水

スイスやドイツなどヨーロッパの地域は特に硬水が多いです。ヨーロッパは石灰岩の地質が多いため、石灰岩から溶けだしたカルシウムが地下水に多く浸透していきます。

また、ヨーロッパは河川が長く、地形が緩やかです。雨や雪が時間をかけて地下に浸透するため、ミネラルを多く含むことも硬水が多い理由とされています。

アメリカでは、国土が広いため地域によってバラバラなのが特徴的です。ニューヨークやサンフランシスコなど、東海岸や西海岸は硬度60mg/l以下と日本と同様軟水です。

一方、ラスベガスのある西部やオハイオ州のある中西部は180mg/lの硬水です。

参考:Map of water hardness in the United-USGS 

軟水と硬水の特徴と使い分け

軟水と硬水の特徴と使い分け

軟水はミネラルの少ない水、硬水はミネラルを多く含む水です。出汁をとって作る和食料理は軟水、お肉を使った洋風煮込み料理は硬水など、あらゆる用途で使い分けられます。

世界各国でそれぞれ作られる伝統的な郷土料理が異なるのは、水の特性も理由に挙げられるのではないでしょうか。

軟水と硬水の特徴と使い方

軟水硬水
特徴ミネラルが少ない分くせがなく飲みやすいミネラルが多く含まれている成分が多いと苦みを感じる
使い方・和食の煮込み料理・炊飯・赤ちゃんのミルク作り・ブロック肉を使用した洋風の煮込み料理・パスタを茹でる・パエリアなどエスニック料理に使うお米の炊飯

煮込み料理

和食で使う出汁をとる時に軟水を使うと、まろやかな味を引き出せます。硬水で出汁を取ろうとすると、ミネラルと昆布に含まれるたんぱく質と結合して、うま味がアクとなって出てしまいます。

ポトフやビーフシチューなど、ブロック肉を使用した洋風の煮込み料理は硬水が最適です。

硬水に含まれるカルシウムと肉を硬くする成分のたんぱく質が結びつき、アクとして抽出されやすいため、お肉は柔らかく、アクをとったら濁りのない出汁が取れます。

炊飯

お米をふっくら炊くのであれば、軟水がおすすめです。硬水を使って炊飯すると、ミネラルがお米の表面に付着して水の吸水を妨げ、パサパサになります。

硬水で炊いたお米は、エスニックやスペイン料理に合うパラパラのお米を使用することで、本場の触感が楽しめます。

パスタ料理

パスタを茹でるのであれば、硬水がおすすめです。硬水でパスタを茹でるとでんぷんとカルシウムが結合して麺にコシが出ます。

パスタを茹でる時に塩を入れるのは、塩が水に溶けることでミネラルの効果を引き出すためです。

赤ちゃんのミルクづくり

赤ちゃんが飲むミルクは軟水で作るのがおすすめです。

生まれたばかりの赤ちゃんは消化器系が未発達であり、ミネラル成分を多く含む硬水は赤ちゃんの内臓に負担をかけ、消化不良を起こす恐れがあります。

赤ちゃんのいる家庭では、ミネラル成分の少ない天然水か、浄水されたRO水を選ぶとより安心です。

まとめ

おいしさで選ぶなら天然水がおすすめ

ウォーターサーバーで飲むお水をおいしさを重視して選ぶのであれば、ミネラルが豊富な天然水がおすすめです。

日本では軟水~中硬水が採水されており、ミネラルも適度に含まれています。毎日の食事でミネラル摂取は欠かせない存在です。

日常生活で不足しているミネラルをチェックして、ウォーターサーバーを選ぶのもひとつの手段です。

過剰摂取にならないよう、食事や飲料水でバランスよく健康的な生活を心掛けましょう。

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